巡礼儀式

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

巡礼儀式

180年の伝統に則り、毎年旧暦の12月15日に占いをして、来年の巡礼の出発、到着、帰郷などの日時を決定します。

 

 

 

 

 

出発

出発の儀式

出発の3日前から媽祖の頭旗を立て、信者は毎日廟に各自旗を持って行き、媽祖の加護が増すようにお祈りをします。

出発の儀式は信者が儀式の開始を媽祖に報告して始まり、予定の時間通りに媽祖を輿に乗せて出発します。後龍鎮南港区の「山辺媽祖」と共に北港へ出発します。

 

 

 

 

【到着】
到着後の儀式は一番重要です。

神輿が北港鎮に着いたら、北辰派出所に集まった各地の信者と共に一斉に北港朝天宮に向けて移動します。信者が「進喔!進喔!(入るぞ!入るぞ!)」と叫び、媽祖の神輿を担いで北港朝天宮に入り大殿に媽祖を安置します。当日の午後三時にいわゆる「拜天公」と呼ばれる儀式があります。信者は体を清めてから再度北港朝天宮に参拝し、媽祖の守護に感謝をささげます。

夜の儀式は、北港朝天宮の法師により行われます。法師が朝天宮に永遠に輝く「光明燈」で金の紙を燃やし、「萬年香火」と呼ばれる炉の中にくべます。くべながら、媽祖の庇護に感謝をささげ、「吉祥文疏」というお経を読みます。燃えた金紙とお経を白沙屯の「火缸」という炉の中に入れて「香擔」に置きます。法師がこの「香擔」を封印した後、火缸の灯りは消してはいけません。この灯は媽祖の霊力も永遠に不滅であるということの象徴です。

 

 

 

 

【お帰り】
帰りは通霄鎮秋茂園という場所で慣例に従い8台の神輿に乗り換え、搶頭香の儀式が行われます。

内島及び白沙屯の駅で止り、信者が祈りをささげます。家々はご飯を準備し、神輿を担いできた労をねぎらいます。

元の廟に戻るとき、先頭の旗持ちの男性が先に廟の中に入り、神輿は人ごみにもまれながら、

「進喔!進喔!(入るぞ!入るぞ!)」というにぎやかな声と共に廟の中に入ります。廟の門

がしまってから媽祖を赤い布で囲われた神座に安置します。

 

 

 

 

【村に巡回】

巡礼の翌日、白沙屯の村を回るのは第二媽祖の仕事です。報馬仔、頭旗、陣頭、輦轎仔、付近の神輿と第二媽祖を乗せた神輿が,地域住民の交流との元、家を一軒一軒回ります。これにより地域の一体感が生まれ、団結が促進されます。村を回った後、放兵の儀式を行います。祭祀境の範囲に安鎮五營旗をたて、その地域の平安を祈ります

 

 

 

 

開炉】
巡礼の12日後に媽祖を囲うカーテンが開かれ、参拝者は媽祖の顔を見ることができます。参拝後、火缸の灯を取り出して廟の香炉に入れます。最後に火缸と頭旗をしまい,信者各自の旗は、家に持ち帰り、来年の巡礼までしまっておきます。

儀式が終わった後みんなで「湯円」という団子のような食べ物を食べます。「湯円」は名前に「円」がつくので、台湾では「円満」を表します。これですべての儀式が終わります。